北海道にあるまじき蒸し暑い夜で眠れそうにないのでぼちぼち更新を。 さて、6月は改装のために休業しておりましたが、休業期間だけでは計画を完遂できてはおりませぬ。 その期間中にできなかったことで一番大物であったのはサーバーの更新です。 今回の計画においては一番費用がかかっている部分で、本体とHDDに経費等合わせて30万ほど。ネット商売やら開発やら生業にしている個人ならともかく、そうではない個人事業主が所有するにはちょっとばかり大げさにも見えますが、それなりの事由というものがありまして。 言い訳その1。うちで一番広告力があるのはホームページであったこと。うちの場合、新規来店の半分は紹介なのですが残る半分のほとんどがネット検索でご来店されております。 言い訳その2。どこぞから。あるいはパターンから素性が薄ら見えていなくもないところからの鯖攻撃がやかましい。 言い訳その3。サーバーだけど旧鯖でもデスクトップ機能を利用していた。 言い訳その4。店主のPCが寿命が尽きかけている。 これらの事情に対応し強化するには廉価機ではなく、相応の性能を持つ機種である必要があったわけです。 旧鯖は富士通のTX100S1。格安ベアボーン代わりに利用されている方もいる機種です。購入時はペンティアムでしたが、めちゃくちゃデスクトップが重くて、のちに第二世代i3に交換。グラボも強化したりしましたが、鯖攻撃に対抗するためにセキュリティを強化していくとやはり動作が重い。本当は導入したいセキュリティを入れられない事態となりました。 ここで折れるほど素直ではない店主は新鯖として同じく富士通のTX1330M4のXeonモデルを導入することにしました。 富士通の直販より購入し、送られて来た梱包は思ったよりでかかった。タイルカーペットの一辺が50センチなのでその大きさは推し量れるかと。 そして開封。 付属品がまず入っておりました。直販だと電源ケーブル、キーボードとマウスは付属品ではないのでオプションとして購入しないとなりません。旧鯖の物を流用できますが、富士通のサーバー用のキーボードとマウスは評判が良いのであえて購入。 その下に本体が収まっております。『必ず二人以上で開梱してください』と箱書きされておりましたがダンボールを破壊せん限りひとりじゃ無理。なので家内と二人で箱から出しました。 開梱したばかりの図。 小規模オフィス向けの機種なのでフロントパネルは鍵がかかります。解錠してパネルを外すと電源スイッチやDVDドライブにアクセスできる形。 飛び出している緑のカードはこの個体のIDカード。メーカー保証を受けるのに必要らしい。 内部はこんな感じ。 左側の黒いカバーがケースファンの支持体でありエアフローの誘導板です。うちの個体にはCPUクーラーはあるもののCPUファンはなく、ケースファンひとつで賄う設計のようです。 フルドライブ時のファンがやかましいので交換しようと調べたところ。純正ファンは間違いなければ260立方メートル毎時の風量があるらしい。一般に売っている高性能なファンの二倍以上ですので、これをご覧の方は普通のパソコンのファンがうるさいからとケースファン一個だけにして他を外す暴挙はしないでください。この機種がそうだからといって普通のパソコンにこの機種と同じファンが搭載されているわけなどありませんから。 さすがにすぐれた静粛性を謳うサーバーなのでやかましいのは起動時のみで、OSの読み込みが始まったあとの騒音は空気清浄機か扇風機の弱運転と同等くらいです。交換は諦めました。