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2024.09.27 21:44

どさんこ子育て特典制度のこと

 前回の更新よりひと月過ぎること無く更新する当ブログ。天気が悪くなったのはこのせいではない。と信じたい。

 それはともかく、題名の件。
 春からインスタグラムをやっておりますが、その中で、件のことをストーリーズに掲載された先生がおられました。
 当然、気になって調べたわけです。そういった制度があるなどとは知らなかったもので、いろいろと思案検討し、協賛を決定しました。

 まぁ、妊娠中や産後のお客さん自体は開業以前から引き受けておりました。ただ、そっち方面では知名度はありませんでしたし、たぶん『できたの!?』と驚かれる常連さんも多いと思います。積極的に広報しておりませんのでそれはそうだと思います。

 ともあれ、単に育児世代の支援というだけならちょっとした割引でお茶を濁したでしょうが、『協賛する企業・施設の善意と企業努力で行われている制度』であることが店主の関心を大きく惹いたのです。
 通例慣例どっかからのご注進などを踏まえて、割引よりコンディションリラクゼーション側で専用プラン作ったほうが身動き取れると判断。指圧庵側は立場上の違いにより不参加としました。

 さて、妊娠中に仙骨(骨盤)への刺激は禁忌と記しておりますが、これは施術者として死守すべき問題であります。
 お尻の山の間の上の方、同じことですが尾てい骨の上の方を触ると三角っぽい平べったい骨があります。これが仙骨もしくは仙椎と呼ばれる骨です。ここから生えている神経は骨と筋肉の間をくぐったり、あるいは筋肉を貫通して生殖器を支配しています。

 古来、「妊婦に下駄を履かせるな。旅わらじを履かせろ」と言い、時代は下って「妊婦にサンダル履かせるな。カカトのあるペチャ靴履かせろ」と言われたものです。これは足元の不明で尻餅つく事態は回避しろという古来よりの教え。

 生体の科学的に、尻餅ついた衝撃で神経が刺激され子宮が異常収縮を起こしたり、今出るべきではないホルモンが分泌されてしまうことで流産が起きるためです。上記の説明から分かる通り、妊娠に関わる神経はものすごく危ない生え方通り方をしています。尻餅、そして仙骨への刺激の危険性は理解できるでしょう。

 ちなみに、これ、繁殖や酪農の牛飼いでは常識。知り合いに牛屋がおりましたら、その人のところに行って「仙骨殴ったら流産すると聞いた。嘘だと確かめたいから殴らせてくれ」と聞いてみてください。
「その前に俺がお前をぶん殴る」と同等の反応が返ってくることでしょう。優しい人でも「二度とうちの敷居をまたぐな」でしょうね。

 家内は札幌の治療所勤務のころから妊婦への施術を行っておりますが、やはり「骨盤はさわるな」と師に教えられたそうです。
 よって、妊娠中の施術は骨盤はさわりません。腰と骨盤を触らない分、時間が余るので値下げできるわけでありますが。

 最後に肝心なこと。この制度、補助金や支援金、協賛金など一切ありません。真実真正に企業の善意と営業努力です。だからこそ、店主は協賛したのです。よって、当店ではどの専用プランをとっても大した利益にはなりません。
 私企業による公共の福祉とはかくあるべきものですから。