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 艦首方向より懺悔を込めて

 夏の繁忙期もあって、ページのアップが遅くなってしまいました。(某陸上部のケアを引き受けて技術や方針等を夫婦で話し込んでおりました)
 しかしながらにして、それが懺悔の内容ではありません。
 折角の機会でありながら、デジカメのサイズ設定を640×480pxになっていたことに気付かずに撮影してしまったという、実にしょうもないミスを犯していたのです。
 よって、ただでさえ撮影の腕がない上に本当に大したことのない写真となってしまいました。
 予告してしまった以上アップするのが筋ですので、懺悔として公開させていただきます。

艦首より

 全長が旧帝国海軍駆逐艦の半分とはいえ、同様にアンカーや係留索などの装備が配置。さすがに艇に錨二基は大袈裟な装備なのか艦首中央に一基です。二個積んでも重いだけですし。
(秋津島流戦闘航海術がー、とは言わない)
 天候晴朗ではありませんでしたが、時々の風が快く旗をひらめかせておりました。

 艦橋部

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 昨今の流行というか常識としてステルス性を考慮した形状。大小の違いはあれど高雄型重巡のようなデザインの艦艇が多くなったというのも高雄型のフォルムが好きな私としては嬉しくもあり微妙なところもあり……
 写真は撮りそこねましたが、艦橋内は広いようで狭くコンパクトにまとめた印象。座席はレカロ製(自動車競技用バケットシートで有名)で航空機のような印象もあります。44ノット≒時速80キロで海を駆け抜ける高速艇なのでけして大袈裟なものでも贅沢でもありません。

 主砲

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 62口径76ミリ速射砲。イタリアの名砲熕メーカー、オート・メラーラ社(オットー・ブレダ社)のライセンス品。
 3インチ砲として各国で採用される優秀な砲です。砲身長約4.7mですが、ステルス性を考慮したシールドのせいか意外と砲身が小さく見えます。砲口がピカピカの銀色なのは自衛隊艦艇のお約束。
 艦橋の上に付いている白い円盤がFCS(射撃指揮装置2型31)で見えにくいですがその足元に暗視装置OAX-2。  

 チャフロケットランチャー

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 ミリオタならおなじみのチャフ発射筒。今年の観艦式では展示演習として発射しておりましたね。私は行けませんでしけれども、実際に見た触れたフネが活躍するのは胸が熱くなります。
 それを空砲(祝砲?)を発射とか言っていたのが居て失笑。でも家内にも『これも大砲なの?』と聞かれたり。
 ナンバリングが大字(漢数字)であるあたり、やはり日本。
 

 12.7mm重機関銃M2の銃架

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 海自としては装備ではなく搭載品扱いですが、艦橋後部左右に一基ずつ12.7mm重機関銃M2の銃架があります。
 家内には『なんに使うの?』と聞かれました。機銃なんてランボーでも抱えて撃てるもんじゃないです。ブローニングM2の本体重量は約38kgなんですから……
 この日は外して火器保管庫の中です。なによりダンプポーチがキュート。

 艦橋上部後ろから

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 FCSのおしり。ステルス性重視のデザインなんですが、意外とキュート。
 左下のアルファベットは、船舶無線においてのくまたかのコールサインだそうです。
 質問に答えて下さった乗員さん、帽子を脱いでその帽子に描かれた信号旗のことまで答えて下さいました。ついついフォネティックコードだったのは流石です。(んでそのコードのことを後で家内に聞かれる私)

 謎の球体

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 貯水タンク。と言ったのは家内。いやいやビルじゃないんだから。
 え? このクラスにもCIWS付いてたっけ? と思ったのは私。
 正体は衛星通信装置。これが左右2基装備されています。意外と存在感がある代物。

 船体中央

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 作業艇。説明は次の写真に任せるとして。
 どうやって上げ下げするんだろうかと思っていたら、左下のグレーのカバーより手前に折り畳まれたクレーンがありました。
 いくらなんでも不安定な船の上で人力で持ち上げるなんてアリマセンヨネ。

 複合型作業艇の説明

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 作業艇の説明書き。艦艇の小回りが利かない場所や係留できない場所で連絡や輸送、非常時の救難など色々とお仕事があります。
 ところで内火艇との違いってなんだらふ?
 

 90式艦対艦誘導弾

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 ミサイル艇のキモたるミサイル発射筒。はやぶさ型は連装発射筒2基装備なのですが、この日も観艦式の時も連装1の単装1の三本だった。きっと平時は燃費やら整備やらの兼ね合いなのでしょう。
 ミサイル艇のお仕事はこれを射程内に運び、航空機や地上基地とのリンクにより目標に発射すること。現代の魚雷艇なんですね。
 

 ミサイル注意書き

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 船内のあちこちにそれぞれの注意書きのプレートが貼ってあります。いつでもどこでも自衛隊であっても安全第一なのです。
 撮ったものの写りが悪くて省きましたが、脱出の守則というものもありまして。
 手順や注意が書かれてありましたが、そこに『漂流物、サメに注意せよ。』 家内とふたり、「ああ、確かに」

 艦尾

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 ガスタービンエンジン3基のウォータージェット推進。噴出口は3基です。軽油ドラム缶1本分(標準200リットル)を3分で燃やし尽くす脅威の燃費。
 このメカメカしい構造はメカフェチにはたまりません。
 ところでこの船、結構揺れました。漁船が起した波でも思いのほか大きく揺れて見学者は軽く騒ぎましたが、見学に来られたご老人はお孫さんに自分の漁船よりはマシだ、この程度でビビったら乗れんぞ、と仰られておりました。私も喫水が浅いのかなと思っておりましたが、艦尾右下の目盛を見て納得。そりゃ高速艇なんですからね。

 後方より

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 左側が煙突と機関室。ガスタービンエンジンのほかに発電用ディーゼル機関も搭載とのこと。
 真ん中の乗員さんの後ろにさっきの作業艇。
 ここから見るとコンパクトかつ機能的に配置されているのがわかります。
 マストがなんとなくパゴダマストや後部檣楼を思い浮べるのは私だけでしょうか。

 後方よりの別角度

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 信号旗の意味は『ウェルカム』だそうです。
 この位置からだと意外と低くまとまってますね。
 
 

 ひまりん

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 帯広地本のマスコット、ひまりんです。
 今回、船を見ることと同時にひまりんに会うのが家内の目的だったり。
 マスコットを集めたポスターでもあれば……
 グッズ販売や案内広報などのテントがありました。隊員さんも真面目で生気旺盛であり気さくで一昔前……私の親世代の自衛隊のイメージとは違っております。知らずに物を申すより、こうした広報活動に出掛けてみてはいかがでしょうか。